デイリーバイオベーシックスのカルシウム含有量が、摂取目安の77%しかないのはどうして?カルシウムもしっかり摂りたいんだけど・・・
そんな疑問にお答えします。
本記事の信頼性
この記事を書く私は、「日本ニュートリション協会認定サプリメントアドバイザー」「日本臨床栄養協会認定(NR)サプリメントアドバイザー」
年間900件以上のサプリメント相談にのる栄養のプロです。
【ズバリ!回答】
実は、77%というのはアメリカの摂取目安に対する割合です。
日本の摂取目安でいうと、166%の摂取量です。
カルシウムの含有量は、決して少なくアリマセン。
この記事を読めば、なぜ、デイリーバイオベーシックスには、「摂取目安77%」のカルシウムなのか。その理由がわかります。
カルシウムの摂取目安が、国によって違う3つの理由
カルシウムの摂取目安-国別の例
3つの理由を説明するために、まずは、各国の摂取目安の例をお伝えします。
国名 | カルシウムの摂取目安量 |
---|---|
アメリカ | 1300mg |
フィンランド | 1300mg |
ニュージーランド | 1300mg |
オーストラリア | 1300mg |
ドイツ | 1200mg |
中国 | 1000mg |
韓国 | 1000mg |
フランス | 900mg |
イギリス | 700mg |
日本 | 600mg |
日本の摂取目安量が、ダントツで低い事がわかりますね。
では、摂取目安量が国によって違う理由をお伝えしていきます。
カルシウムの「必要量」には、日常の摂取量が大きく関係しているから
必要量の算出方法
体内に入るカルシウムの量と、尿や便で排泄されるカルシウムの量を算出し、摂取量と排泄量が等しくなるところを「必要量」と定める。
食べた量と、出てくる量が同じ。
これでは、体内のカルシウムの量は、増えもしないし、減りもしない。
なのに、それが「必要量」と示される摩訶不思議。
それはさておき、この「必要量」は、日常的な摂取量で変わってきます。
- 日頃からたくさん摂る人 → 「必要量」が高く出る
- 日頃から摂取が少ない人 → 「必要量」が低く出る
つまり、普段から、カルシウムの摂取量が多いアメリカ人やフィンランド人の「必要量」は高くなる。
逆に、普段から、カルシウムの摂取量が少ない日本人は、「必要量」が低く算出されます。
カルシウムの元になる食材が違う
必要量の数値が大きいアメリカ、フィンランド、ニュージーランドなどでは、主に、牛乳、乳製品からカルシウムを摂取しています。
カルシウムの吸収量は、魚からの摂取がダントツで吸収率が高い事がわかっています。
牛乳のカルシウムは、カゼインというタンパク質と結合しているため、吸収されにくいのです。
つまり、吸収率の高いお魚や野菜からの摂取が多い日本人は、摂取量が少なくても良い、というわけです。
カルシウムに対する思考の違い
実は、アメリカやニュージーランド、スウェーデンなどのカルシウム摂取量の多い国のほうが、骨粗鬆症の方が多い。というパラドックス。
50年以上謎とされてきましたが、近年、「タンパク質の摂取量」が関わっているとわかってきました。
もっと明確にわかってくれば、欧米諸国のカルシウム必要量も変わってくるかもしれませんが、現時点では、まだ、「骨粗鬆症が多い=カルシウムが足りない」という認識により、骨粗鬆症の多い国では、カルシウムの必要量も多めに設定されています。
カルシウムの過剰摂取で起こりうる症状
カルシウムにも、過剰摂取により起こる影響があります。
いくつか例をあげておきます。
高カルシウム血症
血中のカルシウム濃度が高くなります。
最初は、胃もたれや、のどの渇き、多尿といった症状ですが、重症化すると、錯乱、やがて昏睡に至ります。
高カルシウム尿症
尿中のカルシウム濃度が高くなります。
尿路結石など、泌尿器系の「結石」の原因になります。
腎臓にも負担がかかるので、長い目で見ると、腎障害の原因になります。
動脈壁や心臓弁などの軟部組織に生じる石灰化
血管や、臓器の壁などの細胞の一部が固まってしまいます。
固まってしまうと、当然、動きが悪くなるので、各臓器に影響があります。
具体的に言うと、動脈硬化、心筋梗塞などの心疾患、高血圧などにつながります。
前立腺がん
現時点では、まだ統計学です。
乳製品を多く撮る人、カルシウムの摂取量が多い人は、前立腺癌になる可能性が高い、と言われています。
鉄の吸収障害
別名「牛乳貧血」と呼ばれるもので、特に乳幼児におこりやすい
【カルシウムの上限摂取量】 2500mg/1日
この「上限摂取量」は、吸収の悪い、牛乳由来のカルシウムで算出してます。
つまり、お魚由来のカルシウムなら、もっと少なくて良い、という事です。お魚由来なら、1800mg~2000mgくらいが上限と考えるのがオススメです。
カルシウム不足で起こりうる症状
骨粗鬆症
血中のカルシウムが足りなくなると、血中のカルシウム濃度を安定させるため、骨のカルシウムを溶かし出します。
繰り返すと、骨の中のカルシウムが足りなくなり、スカスカの骨になっていきます。
低カルシウム血症
筋肉の活動量が低下するため、まぶたがけいれんしたり、足がつったり、筋肉痛のような痛みを感じたりします。
のどの筋肉に影響すると呼吸困難に陥ったり、心臓の筋肉に影響すると、不整脈が現れる場合もあります。
高血圧・動脈硬化
骨から溶け出したカルシウムは沈着しやすいため、沈着したカルシウムが、血管にくっついて、血液の流れが悪くなる事で、血圧があがります。
その状態が続くと、血管が硬くなる動脈硬化に進みます。
物忘れ・痴呆症
神経活動量が低下し、物忘れが多くなります。
時には、錯乱、記憶障害、せん妄、抑うつ、幻覚といった精神症状や神経学的症状が現れます。
長く続くと、そのまま痴呆症に移行していきます。
デイリーバイオベーシックスのカルシウム含有量の理由
ライフプラス社の研究チームでは、「カルシウムの摂取量が多い地域ほど骨粗鬆症が多い」というデータを、しっかりとつかんでいます。
その理由が、「カルシウムを牛乳で摂取しているから」というのも理解しています。
牛乳のカルシウム吸収量、活性量は、低いのです。
そして、デイリーバイオベーシックスに含まれるカルシウムの原材料は、「野菜」です。
「活性が高い」からこそ、牛乳をベースに考えた「摂取目安量」よりも、若干低めに設定する事で、「体内吸収量」「体内活性量」は保てる、と考えているわけです。
だから、アメリカベースで、摂取目安の77%と、若干低めの数値におさめています。
まとめ
デイリーバイオベーシックスは、カルシウムの含有量も完璧です。
デイリーバイオベーシックスのカルシウムは、原材料が野菜のため、牛乳ベースのカルシウムよりも、吸収が高く、活性も良いので、「多く入れすぎない」という事を意識しています。
世界の60カ国以上で愛され続けているデイリーバイオベーシックス。
万国共通で有効に働くカルシウムの量を考えてつくられています。
デイリーバイオベーシックスのカルシウム含有量は、日本の摂取目安を元に考えると、「166%」。